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Nonagon Infinity

Polygondwanaland
"Polygondwanaland" from Discog
2017年11月17日発表
No.Track ListTime
1.Crumbling Castle10:44
2.Polygondwanaland3:32
3.The Castle In The Air2:47
4.Deserted Dunes Welcome Weary Feet3:33
5.Inner Cell3:55
6.Loyalty3:38
7.Horology2:52
8.Tetrachromacy3:30
9.Searching...3:03
10.The Fourth Colour6:12

極めて真面目な余所行き風装い、正統派プログレ的キンギザの完成形

h3

 段、ヒッピーくずれのようなロン毛で髭のダルダルな服装の男が、たまーに面接やプレゼンなどのために仕方なくビシッとスーツを着込んで、頭髪を縛って髭を剃り落として出社すると、同僚の女性がそのギャップにキュンときて、異常にモテる現象はそこかしこで見受けられると思うのですが、この作品はまさにそういう現象を体現しているように思います。ハイテンションなスピード感満載の8ビート、狂気的なカタルシス、潰れたファズギターやブルースハープによるガレージ感といった「いつものキンギザ」要素は封印され、緻密に構築されたじっくりとした曲展開や禁欲的に反復し続けるポリリズム、微分音の多用された神秘的/呪術的なメロディによって、スピーカーの前で正座を崩さずひたむきに傾聴させるかのような厳格な雰囲気を醸し出しています。この作品は完全なる著作権フリーとして発表され、マスター品質の音源、ブックレットの無料ダウンロードが可能なだけでなく、誰でもレコードを刷って販売することすらできます(一応販売するときは一声かけてね、とのこと)。そのためDiscogを見ると、販売元の異なる200以上のバージョンが存在しているようです。推測するに、どこに出しても誤解を招かない、恥ずかしくない”立派な”作品として、このような余所行き的なカッチリとした作風となったのではないでしょうか。あるいはその逆。2017年の鬼の5連続リリースの実質的な最終アルバムという立ち位置もそうさせたのかもしれません(本当は"Gumboot Soup"が最終リリースなのですが、これはアウトテイク集のおまけ的なアルバムなので)。
 “Polygondwanaland”という謎の単語は”Polygon(多面体)”あるいは”Poly-(複数の)”と”Gondwanaland(ゴンドワナ大陸)”をくっつけた造語のようです。”Polygon”は名作”Nonagon Infinity”からの発展、”Poly-”は本作で多用されている、ポリリズム(複数の異なる拍子が最小公倍数で組み合わされるリズム手法)とポリフォニックシンセサイザー(同時に複数の音を発声できるシンセ)を示しているのだと思われます。ゴンドワナ大陸とは、およそ6億年前にプレートテクニクスにより誕生し存在したと考えられている超大陸のことです。南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極などを含んだ巨大な大陸で、のちにユーラメリカ大陸と合体して、地球上の大部分の大陸が統合された、かの有名なパンゲア大陸となります。ゴンドワナ大陸は、かつては強固な基盤として存在していた土地、王国が消失し、ひとは新たな”約束の地”を目指し旅をする、というような神話的モチーフの舞台として用いられているようです。もちろん”約束の地”もいずれはゴンドワナ大陸のように消え去る運命にあり、歴史は永遠に繰り返されるわけですが。
 本作はやはりコンセプトアルバムであり、"Murder of the Universe"で試行、発展させた4部構成による壮大なストーリー・テリングの手法が採用されています。

第1章:崩れゆく城 - M1
"王国"の崩壊と、主人公の旅立ち
第2章:"ポリ"ゴンドワナ大陸 - M2-4
主人公の放浪、見たことのない世界とその住人たちとの出会い(教化による支配?)
第3章:時計学 - M5-7
または歴史学?専制君主的暴君による王国の支配と必然的崩壊、その歴史の反復性
第4章:四色性 - M8-10
人間には備わっていない赤、緑、青の下の"第4の色"を認識する能力、その獲得によるメシア(救世主)の誕生
おおまかにはこんな流れらしいです。それぞれの物語は独立したもので"Gizzverse"の世界の詳細を描いたものとも、連続した物語として捉えることもできるようです。連続した物語として捉えるならば、第4章で放浪の末に救世主となった主人公は、 彼に"4色性"を教えたガラスの目をした盲人、"語り手の男"として次の循環に現れ、新たな主人公に同様の預言を与える再帰的な物語構造になっていると考えられます。これは"Nonagon Infinity"的な構造ですね。 "Gizzverse"的な観点からすると、この世界観は歌詞の連想やアルバムジャケットから"I'm in Your Mind"、"Nonagon Infinity"、"Murder of the Universe"と強固な結びつきを持っているようです。"Murder of the Universe"に登場する神的存在サイボーグ"Han-Tyumi"が起こしたカタストロフ、ソイプロテインの大量嘔吐による"緑の海"の発生が王国の崩壊を招いたと推測される表現がそこかしこに見受けられますし、 "I'm in Your Mind"、"Nonagon Infinity"のアルバムジャケットには砦の上に築かれた崩壊前/後の"城"が描かれています。 とはいえそこまで明示的に物語が押し出されているわけではなく、普通に聴いていても(英語の聞き取れない私みたいな人には)このような全4つの章わけはあまり意識されないし、しなくてもよいと思います。 各曲の繋がりは"Nonagon Infinity"や"Murder of the Universe"のような完全なるシームレスではなく、ゆるやかな流れはありますが 基本的に1曲ごとに独立しているのがその理由です。とは言え物語性がこの作品の大きな魅力でもあるので、 一通り聴いたら歌詞を注意深く読みながら聴き直すとより楽しめることは間違いありません。

第1章:Clumbling Castle

 第1章、M1"Clumbling Castle"は最初からこのアルバムのハイライトです。最高の盛り上がりを冒頭にもってくるのはいつものキンギザですね。 とにかくポリリズムが複雑に絡み合い、曲中で何回もその関係が入れ替わります。分析してみようと試みましたが、音楽素人の私には無理難題でした。 Redditに完全な分析結果が投稿されていたので興味のあるかたは見てみてください。ちょっと何言ってるか分からないですね。こんな複雑な構造でありながら非常にまとまった楽曲に仕上がっているのは驚きでしかありません。 普段スカした態度でふざけてるのかなんなのか分からないところがあるキンギザですが、ちょっと本気を出せばこんなすごいものを作れるのだから呆れます。 彼らの飛び抜けた音楽的実力が見事に証明されています。微分音による神秘的なメロディとお経のようなJoey氏の呪術的バックコーラスが荘厳な雰囲気を醸し出しており、また螺旋階段を一歩ずつ踏みしめながら徐々に上昇してカタルシスに近づいていくような"アセンション感"はまさに ザ・王道プログレの趣であります。演奏のドライブ感は意図的に排除されており、徹底的に均等量子化された厳格なリズムはまるでグレングールドのピアノ演奏のようですらあります。とはいえやはりキンギザはキンギザ。最後の3分は催眠的なシンセサイザーのアルペジオから一気にヘドバン上等、ゴリゴリの縦ノリ狂気のお祭り騒ぎでカタルシスを迎えるのが最高に気持ちいいですね。またヘヴィメタル的な鈍重な展開も顔を出し、キンギザの魅力を存分にひけらかして終わります。この一曲のためだけに本作を"3つの最重要作品"として取り上げたと言っても過言ではないくらい完成度と密度の高い曲で、キンギザのこれまで蓄積してきた音楽的引き出し、技能、センスがぎっしりと詰め込まれたひとつのマイルストーン的な楽曲です。 歌詞としてはタイトル通り崩れゆく城=王国の崩壊について語っていますが、のちの主人公の結末を予見する"Meet me glassy-eyed, blind, and divine"という一節、城の崩壊が"Murder of the Universe"の"Han-Tyumi"により引き起こされた大災害が原因であるということ — "Water's rising up, thick and green, crumbling castle"、"the River" — "Qurters!"で語られている — を辿りながら"約束の地"を探す旅に出る、という興味深い内容が語られています。

第2章:Polygondwanaland

 第2章の始まり。M2"Polygondwanaland"はアコースティックギターとフルート、メロトロンが特徴的な穏やかな曲ですが、相変わらず4拍子と5拍子が絡みあうポリリズムです。国を追われた主人公が"ポリ"ゴンドワナ大陸の放浪を始めるストーリーが語られます。
 M3"The Castle In The Air"は冒頭に"Murder of the Universe"で登場したLeah Senior嬢によるナレーションが挿入されます。 嬉しいサプライズです。微分音チューニングのアコースティックギターによる流麗な吟遊詩人的フレーズがなんとなく旅を想起させます。 この曲では、一つ目で口がなかったり、首がなく体に顔がある奇妙な生き物たちがおのおの平穏に罪を犯すことなく暮らしている国々を主人公が旅します。口無し/頭無しというのは未開であり、原罪のない存在を示しているでしょう。"Spread our teaching / Alleviate their damnation"、"Without us they will go to hell / We are casting spells" という部分では、近代に未開部族を教化し植民地支配していくキリスト教宣教師のような傲慢さを揶揄していて、はっとさせられます。 主人公を国を追われた被害者として勝手に感情移入していた価値観が転倒させられ、のちのM6"Loyalty"で語られる暴君のことが誰なのことかもよく分からなくなっていきます。"The Castle in the Air"という題名は"ガリバー旅行記"で出てくる理想郷のような国"ラピュタ"を示しているそうです。 日本では宮崎駿のアニメが有名ですね。というかおそらくあのアニメのビジュアルイメージからつけたタイトルでしょう。
 M4"Deserted Dunes Welcome Weary Feet"は細かく刻まれる正確なドラムとDiscipline的なリフのポリリズムが強烈な曲。 引き続きポリゴンドワナ大陸での放浪、というか巡礼という名の蹂躙?が語られます。大陸には恐竜がいっぱいいるらしいです。 終盤のレトロなシンセがかっこいいです。こういうセンスは実にキンギザらしいですね。ここでポリゴンドワナ大陸の放浪の物語は終わり。

第3章:Horology

 第3章"時計学"の始まりです。ちなみに時計学とは文字通り時計に関する工芸や科学、芸術のことを指す言葉のようですが、 ここで語られているのは"歴史は繰り返す"というテーゼで、いまいち"時計学"という言葉がピンと来ないのは私だけでしょうか? "繰り返す"という点に力点を置いているニュアンスがあるからなのでしょうか?私の知識と英語力のなさが想像力の限界を示しています。 まあおしゃれだからいいということにします。 M5"Inner Cell"では王国の君主が人民の叛逆によって打倒されるようとしているさまについて、 細胞にとりつき体を内側から蝕んでいく感染症(黒死病?)に例えて語られています。曲調も相まって暗示的で意味深な歌詞です。
 M6"Loyalty"は自らを神と思い込んでいる一般人暴君の恐怖政治がテーマです。曲の雰囲気も悲壮感の漂う陰鬱な空気が漂っています。 徹底的に残酷な臣民への虐待が描かれており、暴力によって獲得された権力は、永続的な暴力でしか臣民の"Loyality"を維持できないというジレンマが読み取れます。特に"Where's their loyalty? / No man - no problem"という一節には、 忠誠心を持たない者は殺してしまえばいいというスターリニズムを彷彿とさせる思想が感じられます。 この暴君は第1章で語られた崩壊した王国の王のことなのか?それとも巡礼と称して未開の各地を次々と支配していく主人公のことなのでしょうか? キンギザが、かつて植民地だったオーストラリア出身であることを考えると、後者と考えるのが自然なのかなと思いますがどうでしょう。
 M7"Horology(時計学)"はクリーントーンのリフがポリリズミックに絡み合うやはりDiscipline的な曲。第3章"時計学"の最終曲ですが、 この曲の歌詞はいつにも増して語彙が難解で、読み解くのがなかなか難しいです。私の貧弱な英語力による想像だと、M5"Inner Cell"で語られていた臣民による叛逆がM6"Loyality"の暴君による破壊行動によって潰された — その破壊は悪魔や"Lord of Lightning" といった"Nonagon Infinity"によって顕現した超常的な存在と暴君との契約によってもたらされたものだった — という感じでしょうか?そして曲の後半では、目を抉り取られながらも生きながらえた人物(主人公?)が家族を探す旅に出たのち、"ガラスの目をした語り手"と出会い、"4色性"についての物語を聞く、という感じで第4章に繋がっています。 "暴君"が主人公なのか否かが余計分からなくなって混乱しています。誰か教えてください。

第4章:Tetrachromacy

 最終章"4色性"のスタートです。M8"Tetrachromacy(4色性)"は再びアコースティックギターとフルートがフィーチャーされた比較的落ち着いた曲。4色性について説明しておくと、人間には、3原色:赤、緑、青の光にそれぞれ反応できる受光器官 — "錐体"が3つ、目玉の中に備わっています。 赤、緑、青という順に光の波長は短くなっていくわけですが、青よりさらに短い波長の光がいわゆる"紫外線 — Ultra Violet"です。 本作で語られている"第4の色"とはこの光の色のことです。もちろん人間はこの紫外線に対応した錐体を持っていないので、 当然認識できないわけですが、鳥や魚などの一部の種ではこの光に対応した錐体を持ち、第4の色として視認できるものもいるらしいです。 本作ではこの第4の色を認識できるようになることが、新しい世界を創造することに繋がると考えられているようです。 これは"I'm in Your Mind Fuzz"の主テーマであった、"観念論" — 確固たる世界が初めにあり、そこから人間の認識が生まれる(唯物論)のではなく、人間の認識が世界を形作っている — に通ずるところがあると思います。また、"Murder of the Universe"の最終盤で、大量嘔吐し宇宙を侵食する"Han-Tyumi"が語る、"I seep into power sockets and travel along the wires / At the speed of light across vast electrical networks"という一節も関係していると思われます。世界を破滅させるサイボーグ神は電気となり遍在するわけですが、それが通る電線の周りには短い波長の"第4の色"—紫外線が発生するので、これを認識することが神を超常的存在から引きずり下ろすことに繋がるのです、多分。この曲では主人公が"4色性"について知り、見えないものが見たい、見なければならないという使命に駆られる様子が描かれています。
 M9"Searching…"は最終曲への跳躍補助板というような、期待感を膨らませ限界まで焦らしてくる曲です。 コンガによるリズムパーカッションは呪術的な妖しい雰囲気を演出しています。 この曲では"見えないものを見たい(バンプみたいになってしまった)"という欲望に駆られた主人公がその力を探し求める様子が描かれています。 そしてインストブリッジを挟み、ついに彼はその力 — "4色性" — を手に入れます。 手に入れた彼は言います — "Now I am a god."
 M10"The Fourth Colour"は最終曲に相応しい開放感に満ちた名曲。ライブではM1"Clumbling Castle"からこの曲に繋げていますね。 徐々に下降していく反復アルペジオはまさにキラキラした虹のような色彩を視覚的に連想させます。美しいです。 終わったと思いきや、アンコールがちょっとだけあります。今作ではM1の一部でしか登場しなかったキンギザの必殺技、ブルースハープも参戦し、 一瞬の狂乱タイムをサービス的に聴かせてくれます。ありがたや。 ちなみにLP盤のみ、最後に"Han-Tyumi"によると思われる声で一言"Hello"という言葉が入っています。 知らずに聴くとちょっと怖いっていうかビビります。 LPマスター音源は無料で公式HPからDLできる"Polygondwanaland"一式の中にwav形式で入っていますので、気になる方は聴いてみてください。
 この曲では主人公が"4色性"を手に入れ「私は遍く存在する神となった」と高らかに宣言しています。 さて、"第4の色"を認識する能力を獲得することは、本当にハッピーエンドとして捉えていいのでしょうか? 私にはどうも、それは行き過ぎた宗教や唯物科学的信仰に対する揶揄のように思えます。 確かに宗教を基礎とした哲学や論理学の発展、科学技術による計測能力の進歩は、人間に見えないものを見る能力を際限なく与えてきた わけですが、それにより異端審問、宗教戦争、植民地支配、環境破壊などがもたらされ、今後はシンギュラリティによるAIの反乱が人類を滅亡させる可能性だってあるわけですよね。そうしたものへの警鐘をキンギザは訴えているのだと思います。 まあだからといって人間の根本的な性質上そういった悪徳を避けられないのも事実で、だから"Gizzverse"および本作では"歴史の再帰性"がメインテーマのひとつとして語られているのだと思います。あなたはどう思いますか?

総評

 非常に重厚な物語性を持ち、かつアルバム全体の統一感が徹底され、一部の隙もなく丁寧に構築された本作は、キンギザの作品の中でも随一の完成度を誇ると思います。 まさに"スーツを着たキンギザ"。誰も本作を聴いてケチをつける人はいないと思います。 サウンド的にも非常に洗練されており、風通しの良いさっぱりとした耳触りはまるで良質な水で打たれた最高級の蕎麦のようです。対比させるなら"Nonagon Infinity"は二郎系ラーメンだと思います。二郎を無限に食わせるとか正気か?なので本作は延々と聴いていても胃もたれしません。 このような作風は2020/21年発表の"K.G."、"L.W."と似ているところがあると思います。 これらの作品は物語性が本作よりも緩やかになり、その結果1曲ごとのバリエーションや存在感が増していてポップで聴きやすいです。 本作が気に入ったならそちらもぜひ聴いてみることをおすすめします。 一方で、荒々しい乱痴気騒ぎを望んでいる人にはだいぶ物足りないと感じられると思います。M1の終盤でヘドバンしたあとは、 最終曲まで非常に理性的で禁欲的な展開が続くので、物語に興味がない人には間延びしているように感じられるでしょうし、 最終曲も思ったより爆発せずにあっさり終わるなあという印象は否めないです。 物語性が重視されているため、これは仕方がないですね。逆に"Gizzverse"にどっぷりと浸かりたいという人にはこれ以上ないくらい 深読みが楽しめる作品です(故にこの解説も非常に観念的な理屈っぽい説明になってしまいましたが、そういう作品なので…)。 いずれにせよ、"Clumbling Castle"を聴かなきゃキンギザは語れません。

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